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ZUNDA、従業員体験(DEX)を可視化・分析する新サービス「ZUNDA DEX」を提供開始 〜勘と経験に頼ったIT環境改善から、データドリブンなアプローチへ〜
ZUNDA株式会社は、従業員のPCやネットワーク環境をリアルタイムで可視化・分析し、快適なデジタルワークプレイスの実現を支援する「ZUNDA DEX」を、「デジタルワークプレイス コンサルティングサービス」の新メニューとして本日より提供開始することをお知らせします。

背景:見えなくなった従業員のIT環境と、増え続ける「声なき不満」

ハイブリッドワークの進展やSaaS利用の拡大は、企業の生産性を向上させる一方、情報システム部門に新たな課題をもたらしました。当社が多くの組織の情報システム部門を支援する中で、「オンラインミーティングの音声が途切れる」「SaaSの反応が遅い」といった、IT環境に起因する従業員の不満が、見えないところで業務のボトルネックとなっている実態が明らかになってきました。
この課題は、リモートワークを推進するZUNDA自身の従業員からも「音声会議が途絶える」「PCがフリーズして待機時間が発生する」といった形で報告されており、従業員一人ひとりのコンピューティング環境を快適に維持することが、事業継続と生産性向上のために極めて重要な役割であるとの認識を新たにしました。

従来の調査・対応策の限界

これまでIT環境のトラブルシューティングは、ネットワーク機器のログ分析やユーザーからの自己申告に依存していました。しかし、この手法には大きな限界があります。
  • 個人の問題の特定が困難: ネットワーク全体の通信量やエラーは把握できても、特定の従業員が「いつ」「どこで」「どのような」問題に直面しているかを詳細に把握することは困難でした。
  • 管理外ネットワークのブラックボックス化: 従業員の自宅やコワーキングスペースといった、企業が管理していないネットワーク環境で発生する問題は、情報収集すら不可能でした。
  • 不正確な自己申告と調査の形骸化: 従業員からの不具合報告は、「いつ、どのPCで、どのアクセスポイントを使って、どんな問題が起きたか」という正確な情報が不可欠です。しかし、記憶の曖昧さや状況説明の難しさから原因究明に至らないケースが数多くあります。PCの性能不足が疑われる場合、具体的な改善フローすらなく、数年ごとの画一的な機器更新まで問題が放置されがちでした。
これらの結果、根本原因が特定できないまま「とりあえず高性能な機器や回線に交換する」「アクセスポイントを再配置する」といった推測に基づく対策が繰り返され、投資対効果を検証できないという悪循環に陥っていました。

解決策:従業員体験(DEX)を起点とする「ZUNDA DEX」

「ZUNDA DEX」は、こうした課題を解決するために開発された、従業員体験(DEX: Digital Employee Experience)の計測と分析に特化したサービスです。
従業員のPC上で動作する軽量なエージェントが、ハードウェア情報、ソフトウェアのパフォーマンス、ネットワーク品質といった多様な指標をリアルタイムで収集します。これにより、情報システム担当者は「従業員の体感」を定量的なデータとして把握し、潜在的な問題を早期に発見・対処することが可能になります。

エージェントの特徴

  • 従業員体験を起点とした計測: 実際の業務環境から直接データを収集し、真のユーザー体験を可視化します。
  • 場所を問わない情報収集: オフィス、自宅、外出先など、従業員がどこで働いていてもネットワーク設備に依存せず、的確な情報を集められます。
  • 軽量かつ迅速な展開: エージェントは業務を妨げない軽量設計になっています。Microsoft Intune、Jamf、KandjiといったMDM(モバイルデバイス管理)ソリューションを利用して、従業員に負担をかけることなくサイレントに展開できます。

関連ソリューションとの連携による価値最大化

「ZUNDA DEX」は、各分野で実績のあるソリューションと連携し、データの収集から分析、具体的なアクションまでをシームレスに支援します。
  • Datadog: 収集した膨大なメトリクスを集約し、直感的なダッシュボードで問題の傾向や相関関係を明らかにします。
  • Google Cloud: お客様ごとに独立した Google Cloud プロジェクト上にデータ基盤を構築。お客様自身がデータを所有し、安全にコントロールできる環境を提供します。
  • ZUNDA LCM: 「ZUNDA DEX」でパフォーマンスに問題のあるデバイスを特定し、ZUNDAのLCM(ライフサイクルマネジメント)サービスで修理や交換といった具体的なアクションへと迅速に繋げます。

サービスの提供について

本サービスは、ZUNDAの「デジタルワークプレイス コンサルティングサービス」のメニューのひとつとして、本日よりご案内を開始します。 詳しくは、当社ウェブサイトの問い合わせフォームよりご連絡ください。すでにお取引のあるお客様は、担当営業まで直接お問い合わせください。
また、システムインテグレーターや通信事業者、事務機器販売店の皆様に向けて、「ZUNDA DEX」を自社サービスと組み合わせて提供できるMSP (マネージドサービスプロバイダー) 版の提供も計画しております。ご関心のある方は、ぜひお問い合わせください。

Interop Tokyo 2025 出展のお知らせ

2025年6月11日(水)から13日(金)まで幕張メッセで開催される「Interop Tokyo 2025」の当社ブースにて、「ZUNDA DEX」を展示いたします。
ブース内では、本製品を紹介するミニセミナーも開催します。ぜひご参加ください。
  • 2025年6月11日 (水) 15:30
  • 2025年6月12日 (木) 16:30
  • 2025年6月13日 (金) 14:30
ZUNDA では会期中、会場のネットワークを構築・運用するプロジェクト「ShowNet」に「ZUNDA DEX」をコントリビューション (無償提供) し、会場内ネットワークの体験品質をリアルタイムで評価しております。ブースの展示やミニセミナーでは、ShowNet での取り組みについてもご紹介させていただきます。
今後、「ZUNDA DEX」は、単なる可視化ツールに留まらず、企業のIT戦略を支援するデータプラットフォームへと進化します。異常検知アラート機能の実装や、「ZUNDA LCM」との連携を強化。生成AIやソフトウェア開発といった高い性能を要する職種や、顧客商談が多い営業職など、従業員のニーズに合わせた最適なリソース配分や投資計画を支援し、企業の生産性向上に貢献します。
将来的には、サービスプロバイダーやシステムインテグレーターとの協業を進め、顧客企業のIT基盤を支援するエコシステムの構築も目指します。
「ZUNDA DEX」 の今後の展開にご期待ください。

ZUNDA株式会社について

ZUNDA株式会社は、「デジタルワークプレイスコンサルティング」「SaaS 販売、導入・運用支援」「ICT機器販売、LCMサービス」の各事業で情シス部門のニーズにワンストップでお応えすることで、テクノロジーを通じて自由で安全なデジタルワークプレイスを提供し、事業の成長を後押しして参ります。
Keeper、Google Workspace、Microsoft 365、Okta、Jamf、Kandji、Cloudflare など業界標準の クラウドサービスにマネージドサービスを組み合わせることで、テクノロジースタートアップからエンタープライズまで、組織のニーズに応じた課題解決を得意としております。
今後もZUNDA株式会社は、お客様のビジネスを支えるパートナーとして、高品質なサービスと信頼性の高い技術を提供し続けてまいります。お客様からの信頼を何よりも大切にし、常に革新と成長を追求していく所存です。