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ZUNDA株式会社

Iru のアプリ配布を理解する (Windows)

MDM の Iru (旧 Kandji) について、Windows 端末でアプリケーションの配布をコントロールする方法を整理しました。
Iru は Apple デバイスだけでなく Windows や Android にも対応しており、アプリケーションも配布可能です。
また、Windows Autopilot にも対応しているため、ゼロタッチ展開の運用にも活用できます。Autopilot に関する詳細は以下記事をご参照ください。
Iru で Windows Autopilot の機能がリリースされていたので試してみた - IT Admin Blog by ZUNDA
Iru で新しく対応した Windows Autopilot を実機検証。Iru 側で MDM URL を取得し、Entra ID で MDM アプリ作成〜In...
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今回は Microsoft Intune を使った配布と比較しながら、基本的な仕様を解説したいと思います。なお、macOS のアプリケーション配布については、前回作成した以下の記事をご覧ください。
Iruのアプリ配布を理解する(macOS) - IT Admin Blog by ZUNDA
IruでmacOSのアプリ配布を管理する方法を整理。Apps and Books / Auto Apps / Custom Appの違いと削除対策を解説。
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また詳細な Iru公式ドキュメント もあわせてご確認ください。

1. アプリケーションの配布方法


Windows へのアプリケーション配布は、大きく次の 2 つです。
  • Auto Apps: Iru が用意している主要なアプリケーションを配布する方式です。もちろん macOS と同じように、配布だけでなくアップデートも Iru が自動で管理します。
  • Windows Custom App: 管理者が自分でインストーラー (MSI / EXE) をアップロードして配布する方式です。Auto Apps に無いアプリケーションはこの方法を利用します。

配布方法の比較

項目
Auto Apps
Windows Custom App
補足
配布元
Iru が提供
自身で用意
(MSI / EXE)
• Auto Apps に無いアプリケーションは Windows Custom App で配布します
自動配布
(強制インストール)
-
自動更新
• Auto Apps は自動更新されます
• Windows Custom App は手動更新が必要です
運用負荷
中~高
• Windows Custom App はパッケージとコマンドを自身で用意する必要があります
アプリケーションの配信は、基本的に次の順番で検討することをおすすめします。
  1. Iru にて 配信したいアプリケーションがAuto Apps で提供されているかを確認する
  2. Windows Custom App を作成する
    ⚠️App Store に対応している macOS とは異なり、Windows では公式ストア (Microsoft Store) には対応していません

2. インストール


インストール時に選べる適用方法 (適用モード) を表にまとめました。
適用方式
内容
Auto Apps
Windows Custom App
備考
継続的に適用
(Install and continuously enforce)
Blueprint に割り当てると自動でインストールされ、削除されても再インストールされる
既定の設定
セルフサービス
(Self Service)
ユーザーが必要なときに自分でインストールする方式
-
Windows Custom App は非対応
一度だけ
(Install once per device)
一度だけ自動インストールされる
-
削除されても再インストールはされません
更新のみ
(Update Only)
ユーザー自身でインストールしたアプリケーションを最新に保つ (配布はされない)
-
Auto Apps のみ対応
各方式は似ていますが、選べる適用方法に細かな違いがあります。
「更新のみ (Update Only)」を選べるのは Auto Apps だけです。

3. アンインストール


macOS と同様に、Blueprint の割り当てを外したり (配布停止)、ライブラリ項目を削除しても、アプリケーションは端末から削除されないので注意してください。

Auto Apps / Windows Custom App

Auto Apps・Windows Custom App のいずれも、自動ではアンインストールされません
端末から削除したい場合は、どちらの方式でも公式アンインストーラーがあればそちらを使用する、もしくは Windows Custom Script で削除用の PowerShell スクリプトを用意して割り当てる必要があります。

4. Intune との違い


Windows Custom App は、Intune のアプリ配布とよく似ていますが、いくつかの違いがあります。

パッケージ

最大の違いは、Intune のように .intunewin 形式へリパッケージングする必要がなく、MSI や EXE を .zip ファイルに固めてアップロードするだけで配布できる点です。.intunewin 形式への変換には Windows OS 上で実行する専用ツールが必要ですが、Iru は .zip ファイルをアップロードするだけなので Mac でもパッケージを作成・配布でき、構築・メンテナンスのハードルが低いのが大きなメリットです。

検出条件

アプリケーションがインストール済みかどうかは、Intune の「検出規則」に相当する検出方法で評価します。最低 1 つの設定が必要で、継続適用と組み合わせると削除されても自動で再インストールされます。
  • MSI: MSI Product Code で判定
  • File: ファイルパスの存在 / バージョン / サイズで判定
  • Folder: フォルダの存在で判定
  • Registry: レジストリキーで判定

⚠️IntuneのようなPowerShell スクリプトによるカスタム検出には未対応です

その他

Intune で設定できる、インストール後の再起動制御や、アプリ間の依存関係の設定は未対応です。

5. ユースケースに応じた使い方


ユーザーの任意でインストール

ユーザーが必要なときに自分でインストールできればよいアプリケーションには、セルフサービス (Self Service) が向いています。ただし、Windows でセルフサービスに対応しているのは Auto Apps のみで、Windows Custom App は非対応です。そのため、Auto Apps に無いアプリケーションをセルフサービスのように提供したい場合は、Windows Custom Script でインストールを実行させるなどの工夫が必要になります。

強制的にインストール (削除させない)

EDR などユーザーに削除させたくないアプリケーションは、Auto Apps もしくは Windows Custom App を「継続的に適用 (Install and continuously enforce)」に設定します。検出条件 (Detection) を満たさなくなった時点で再インストールされるため、ユーザーが意図的に削除しても元に戻せます。

自動インストール後、ユーザーによる削除を許容する

大半のユーザーは利用するが、不要なユーザーには削除を許容したいアプリケーションには、「一度だけ (Install once per device)」が向いています。配布時に自動でインストールされますが、ユーザーが削除しても再インストールされないため、利用を強制しません。
ただし、この「一度だけ」を選べるのは Windows Custom App のみで、Auto Apps では一度きりのインストールが行えません。そのため、Auto Apps で同様の運用をしたい場合は、セルフサービス (Self Service) で配布してユーザーの任意インストールに委ねるなどの工夫が必要になります。

組織で管理をしていないが、ユーザーがインストールしたアプリケーションを更新したい

Iru では配布しない、ユーザーが任意でインストールしたアプリケーションを脆弱性対策のため最新に保ちたい場合は、Auto Apps の「更新のみ (Update Only)」が有効です
新規配布やセルフサービスへの掲載をすることなく、すでにインストールされているアプリケーションの更新を Iru が検知して最新バージョンに更新できます。

6. まとめ


Iru を使った Windows アプリケーション配布の強みは、Auto Apps による「カタログ配布+自動更新」と、.intunewin 形式へのリパッケージングが不要で .zip ファイルに固めてアップロードするだけで配布できる手軽さ、この2点です。
とくに Intune にはアプリケーションを自動でアップデートする仕組みがなく、バージョンアップのたびにパッケージの差し替えや再配布が必要ですが、Iru の Auto Apps なら配布したアプリケーションのアップデートが自動化されるため、運用負荷の面でかなりのアドバンテージがあります
一方で、Auto Apps では一度きりのインストール (Install once) に対応していなかったり、再起動制御・依存関係・PowerShell によるカスタム検出といった Intune にある機能が未対応だったりと、痒いところに手が届かない場面があるのも事実です。このあたりは今後の機能拡充に期待したいところです。
しかしながら、日常的なアプリケーションの配布・更新はしっかりカバーできます。まずは Auto Apps で配布できるかを確認し、無ければ Windows Custom App を使うという基本方針のもと、「強制したい・任意にしたい・削除を防ぎたい」といったユースケースに合わせて、最適な方式と適用モードを選んでみてください。

ZUNDA では、Iru をはじめ多数の SaaS サービスの設計・構築・運用まで一貫して支援しています。
アプリケーション配布方針の整理から、具体的な設定・運用設計、継続的な改善まで、現場の負荷とセキュリティのバランスを取りながらお客様が最大限に Iru を利用できるように伴走支援いたします。
Iru のアプリケーション配布運用でお困りでしたら、お気軽に ZUNDA へご相談ください。

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