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ZUNDA株式会社

MDM で Apple デバイスの eSIM 削除を防ぐ

最近の iPhone は、物理 SIM スロットを持たず、eSIM のみを利用するモデルへと移行が進んでいます。eSIM のみのモデルでは、端末を初期化すると eSIM まで消えてしまい、意図せず再発行が必要になって、余計なコストや手間がかかることも多いのではないでしょうか。
また、法人契約ではオンラインでの無料の eSIM 再発行ができないことが多く、手続きの手間やコストがさらに大きくなることもあります。
Apple は、こうした初期化時の eSIM 削除を防ぐ設定forcePreserveESIMOnEraseを用意しています。
Use a device management service to deploy devices with cellular connections
You can deploy Apple devices with eSIMs using a device management service.
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support.apple.com
MDM で端末を管理している場合は、この制限を適用すると、意図しない eSIM の消去を防げます。今回は、主要な MDM (Iru・Jamf Pro・Microsoft Intune) でこの設定を適用する方法を紹介します。

1. 前提条件

設定前に、次の条件を確認してください。

2. ポリシー設定

各 MDM の制限プロファイルで、消去時に eSIM を保持する設定を有効にします。
以下は設定場所の確認手順です。管理画面の項目名や提供状況は、MDM のバージョンや構成によって異なる場合があります。設定項目の有無と表示名は、実際の管理画面で確認してください。

2-1. Iru で設定する

  1. Iru の管理画面を開く
  2. メニューから [Library] を開き、[制限] の Library Item を追加する
  3. [モバイル通信] カテゴリーにある [消去時にeSIMを強制的に保持する] にチェックを入れる
  4. タイトルと Assignment Maps を設定して保存する
  5. 割り当てた端末にポリシーが適用されたことを確認する

2-2. Jamf Proで設定する

  1. Jamf Pro の管理画面を開く
  2. メニューから [デバイス] > [構成プロファイル] を開き、[+新規] をクリックする
  3. 制限 ペイロードを開き、[削除したデバイス上で eSIM を保持] で「強制」を選択して有効にする
  4. [名称] と [Scope] を設定して保存する
  5. 割り当てた端末にポリシーが適用されたことを確認する

2-3. Microsoft Intuneで設定する

  1. Microsoft Intune 管理センター を開く
  2. メニューから [デバイス] > [Appleモバイル] > [構成] を開き、[+作成] から新しいポリシーを作る
  3. プラットフォームに「iOS/iPadOS」、プロファイルの種類に「設定カタログ」を選択して [作成] をクリックする
  4. [+設定の追加] をクリックし、検索欄に「eSIM」と入力し検索する
  5. [制約] カテゴリーにある [消去時に ESIM を強制的に保持する] を有効にする
  6. [割り当て] と [スコープ] を設定して保存する
  7. 割り当てた端末にポリシーが適用されたことを確認する

2-4. その他の MDM で設定する

上記以外の MDM を使っている場合は、eSIM を保持する設定と配布方法を各製品のマニュアルで確認してください。また、eSIM の保持設定を含む .mobileconfig ファイルを自作して配布する方法もあります。作成するときは、次の Apple 公式ドキュメントを参照してください。
Use a device management service to deploy devices with cellular connections
You can deploy Apple devices with eSIMs using a device management service.
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3. 動作確認

設定を適用した iOS / iPadOS 17.2 以降のテスト端末を実際に初期化し、eSIM が保持されていることを確認しましょう。

4. 補足

4-1. その他の eSIM 制限

eSIM の追加・削除を制限する

ユーザーによる eSIM プランの追加・削除を制限できます。
  • 対象の設定:Modify eSIM settings
  • 設定値:許可しない(無効)
  • 対象 OS:iOS 12.1 以降 / iPadOS 13.1 以降
  • 要件:監視モード
この制限を適用すると、ユーザーによる初回の eSIM 登録もできなくなりますので、eSIM の登録後に適用するなど、適用タイミングに注意してください。
なお、MDM の Refresh Cellular Plans コマンドによる eSIM のインストールは可能です。

eSIM の転送を制限する

eSIM を別の端末へ転送できないように制限できます。
  • 対象の設定:Allow eSIM outgoing transfers
  • 設定値:許可しない(無効)
  • 対象 OS:iOS 18 以降 / iPadOS 18 以降
  • 要件:監視モード
この制限を適用すると、機種変更時に eSIM クイック転送で新しい端末へ移行することもできなくなります。機種変更の際は、一時的に制限を解除してください。
まれなケースですが、社用の eSIM を私物端末へ移されたくない場合は、適用を検討してもよいでしょう。

4-2. eSIM が削除される例外

この設定を適用すると、端末上での「すべてのコンテンツと設定を消去」や、パスコード入力の失敗による自動消去では eSIM が保持されます。
また、MDM からのリモートワイプでも、基本的に eSIM は保持されます。
ただし、次の場合は eSIM が削除されます。
  • Apple の「探す」から端末を消去した場合
  • MDM のリモートワイプで、データプランを削除する設定を選んだ場合
  • 初期化以外で、ユーザーが eSIM を手動で削除した場合

5. まとめ

監視モードの iOS / iPadOS 17.2 以降では、forcePreserveESIMOnErase を適用することで、端末上の消去やパスコード失敗による自動消去で eSIM を保持できます。
一方、「探す」からの消去には適用されず、MDM からのリモートワイプでは製品ごとの消去オプションを確認する必要があります。
まずはテスト用の監視対象端末で制限の適用と eSIM の保持を確認し、各社の状況に応じてポリシーの配布を検討してください。

6. ZUNDA について

ZUNDA では、Iru・Jamf Pro・Microsoft Intune など、各種 MDM の設計から構築・運用まで一貫して支援しています。端末の管理方針の整理から、具体的な設定・運用設計、継続的な改善まで、現場の負荷とセキュリティのバランスを取りながら、お客様が MDM を最大限に活用できるよう伴走支援いたします。MDM の導入や運用でお困りでしたら、お気軽に ZUNDA へご相談ください。

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